新聞奨学生の死 〜異動を試みる
もう最悪だった。最悪を通りこして どん底だった。
両親には何度も辞めたい旨を伝えた。
しかし、「どうにもならない」と帰ってくるばかりだった。
奨学会が両親に「人間不信になっているようだから励ましてやってほしい」と言ったらしい。
歯の浮くようなセリフで励ましの電話が何度もきた。
怒りを通り越して電話中に言葉が過ぎる事も多々あった。あれ依頼「死ね」という言葉は自分の中では空虚な表現にしか感じれなくなった。
奨学会からも歯が浮きすぎて前歯飛びそうな勢いで励ましの電話がきた。
励まされてる場合じゃない、こっちは生命の危機だ。
K店所長に異動を申し出る事にした。
せめて学校の近くの販売所に異動できれば、前よりはましな生活になるかもしれない。
そう思ったから。
所長の言った言葉が忘れられない「お前の一年間やってきた事はめちゃくちゃだ」
そっくり言い返したい。
そもそも、学校に近いT店に配属されるはずが、K店にされた時点でおかしかったんだ。給料も条件も、住環境も 聞いてきた内容とは何もかもが違う。
めちゃくちゃにされたのはこちらのほうだ。
そして、都内のE店へ異動する事となる。